視点の方向を変えてみる…
h/c. kawabata (ヒロカワバタ/チホカワバタ)
違った視点で物を見る…。
以前から作品創作についてよくお話しをしているポイントですが、新作のヒントになれば…と眺めていたこの本の中にも、その視点を変えることの大切さを改めて気づかせてくれた一枚の写真があります。
クモの巣に朝露が規則正しく並んでいるこの写真。
朝日に照らされた雫が宝石のようです。
クモの巣の美しい造形はそれだけでも十分彫刻的なのですが、朝夕の温度差で生まれるこの自然現象が、繊細な曲線に瑞々しさを加え、見る者の印象をまったく変えていまします。
ここでは、主役はクモの巣ではなく、この雫です。
花や枝葉など、自然界には直接的にモチーフになる造形物が沢山あると思いますが、そこに、風や雨などが加わる事で、そのモチーフがドラマティックに変貌すると思うのです。
そこで今、この写真の印象をそのまま作品にしようと、ネックレスをデザインしています。
絡み合うクモの糸に見立てたチェーンに輝く朝露を配したネックレスです。
チェーンの固定方法などディティールの最終検討を重ねているところですので、まだ全貌はお見せ出来ませんが、最初の写真のような空気感がこのネックレスにも出てくれれば…と期待しています。(今はこのカットでご想像ください。)
これは水滴の表情やニュアンスをつかむために普段から撮り貯めている写真のカットですが、このような写真と合わせてご覧いただくと、さらに想像が膨らむのでは、と思います…。
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