hiro kawabata/ chiho kawabata

jewelry design
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コンセプトは後付けになりますが…

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    h/c. kawabata (ヒロカワバタ/チホカワバタ)
    先日、年内最後のギャラリーティーケーアールでの作品展も無事終了しました。
    今回も、ご遠方から(東京、岡山、姫路、京都など)わざわざお越しいただいた方や、毎回足をお運びいただいている方々とも、お話をさせていただきました。
    大変幸せな時間でした。本当にありがとうございました。

     

     

     

    今回の作品展では、ギャラリーからのご提案をいただいて、会場の一部に約20数年前の、初期の作品をアーカイブコレクションとして展示しました。

     

    ネックボディーにディスプレイしているのは、ニューヨークのショーに出品するために、ガラスの作家(小口千鶴子さん)とコラボレーションして創作したネックレスです。

    このネックレスを始め、これ以外の初期作品も普段はアトリエの収納庫に収めているので、こうやって眺めるのは、本人も久しぶりです。

     

    改めて展示して見て感じるのは、創りたいと言うエネルギーの強さでしょうか…。

    それと、個々の作品の完成度はともかく、この考え方はあるな…と思う物が多々あり、これだけ時間が開いていると自分が創ったものとはいえ、本人の目にも、とても新鮮に写った事でした。

    今後の創作の刺激になる良い空間でした。

    改めてギャラリーからご提案いただいた、この企画にお礼を申し上げます。ありがとうございました。

     

    こちらの展示は、今回のメインビジュアルに選んだネックレスです。

    この新作のディスプレイは、日本庭園の枯山水をイメージして制作しました。

    原石を自ら削って、このデザインに行き着き付いた…と言う事を、このブラッククオーツの原石を手に取って皆さんにご説明をしようと考えた時に、この石が偶然、枯山水の岩に見えたのが事の発端です。

     

    発想は単純でしたが、このようにセッティングしてみて作品のコンセプトと石庭の考え方が、とてもうまく関連していると、セットした後で気が付きました。

     

    ペンダントと枯山水。

    この二つの共通点は、荒々しい自然素材を使いつつも、双方とも人間がその素材をどうやってこのステージまで高め上げたのか、と言う点です。

     

    石庭の岩は、庭師があのように計算され尽くした空間に配置されなければ、河原にゴロゴロところがっている荒々しい物体です。

    それが、龍安寺の石庭のような空間に配された時、その岩は精神性すら感じるモノへと変化します。

    ジュエリーの原石にも同じことが言えます。大変な労力を使って鉱山から採掘されても、デザイナーが手を加え、カタチに思いを込めなければ、ジュエリーとしての命が与えられていない未完のオブジェだと思います。

    そこからジュエリーとして存在するために、何を施すのか…が作家の役割だと考えます。

     

    もちろん、お互いそのままでもその物の価値はあると思うのですが、双方とも作者が素材から受けた思いをカタチにし、見た人がどのように感じるのか、と言う関係性が築けなければ、この存在には至らないと思うのです。

     

    ”人が創り、人が感じる”

     

    その関係性を、今回造ったこの箱庭の枯山水を例えに、会場でお話させていただくと、とても興味を持っていただけました。

     

    このコンセプトは、後から生まれた考え方ですが、展示会場の空間も含めて作品と呼ぶのであれば、今回ギャラリーにお越しいただけなかった方々にもお伝えしたいと思い、この記事にまとめてみました。

     

    さて、年が明け、2016年が始まりました。暖冬で、例年にない暖かさが続いていますので、いつもより春が駆け足でやって来ている感じがします。

    次の春夏コレクションに向け、気持ちを切り替えて頑張ります。

     

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